三井住友VISAカードいえば、世界のトップシェアを誇るVISAブランドを日本で初めて発行した会社であり、絶大的な信頼性は言うまでもありません。そして、三井住友VISAカードにはゴールドカードが存在し、計り知れない程の豊富なメリットがあります。
一方で、驚異的に会員数が増え続けているゴールドカードがあります。それがdカード GOLDです。dカード GOLDは、2015年にDCMX GOLDからリニューアルし、2017年9月には会員数300万人。それからわずか7カ月後の2019年1月に会員数が500万人を突破しました。
そして、日経トレンディ2017年10月号でもゴールドカード部門で1位を獲得。その理由が「死角がない」から。特にドコモユーザーにとっては、その言葉がぴったり当てはまります。
そこまでの評価を受けているdカード GOLDと大御所の三井住友VISAゴールドカード。どちらが良いか?そしてどんな違いがあるか気になりませんか?
この記事では上記2枚のカードを6つのポイントで徹底的に比較してみました。
両者の違い一覧表
dカード GOLD | 三井住友カードゴールド | |
---|---|---|
ポイント還元率 | 1.0%~ | 0.5%~ |
ポイント有効期限 | 48ヵ月間 | 3年間 |
入会資格 | 満20歳以上(学生は除く)で、安定した継続収入のある方 | 満30歳以上(学生は除く)で、安定継続収入のある方 |
国際ブランド | VISA・MasterCard | |
年会費 (本会員) | 11,000円 | 初年度無料。 2年目以降11,000円 |
年会費 (ETCカード) | 無料 | 初年度無料。 2年目以降550円だが、年一回以上のETC利用で無料。 |
年会費 (家族会員) | 1人目は無料。 2人目以降は1,100円。 |
|
発行手数料 | 無料 | |
締め日・支払日 | 15日締10日払 | 15日締10日払 or 月末締26日払 |
海外旅行保険 | 最高1億円 | 最高5千万円 |
国内旅行保険 | 5,000万円 | |
ショッピング保険 | 最高300万円 |
年会費
dカード GOLDは初年度から税込11,000円。
三井住友VISAゴールドカードは初年度無料。2年目以降が11,000円ですが「マイ・ペイすリボ」に登録及び、年1回以上の利用で本会員・家族会員2人目の年会費が半額になります。
更に「カードご利用代金WEB明細書サービス」に無料登録及び、過去1年間で6回以上の請求があれば1,000円の割引が受けられます。
ゴールドカード | |||
本会員 | 家族1人目 | 家族2人目 | |
割引無 | 11,000円 | 無料 | 1,100円 |
①のみ適用 | 5,500円 | 550円 | |
②のみ適用 | 9,900円 | 1,100円 | |
①・②両方適用 | 4,400円 | 550円 |
※①はマイペイスのみ適用。②はweb明細のみ適用した場合の年会費です。
※2人目の家族会員は初年度から年会費がかかります。
デュアル発行
また、dカード GOLDには無く三井住友VISAゴールドカードにあるサービスとしてデュアル発行があります。
デュアル発行とは、VISA・MasterCardを国際ブランド別に1枚ずつ発行できるサービスです。世界シェアはVISAが56%。MasterCardは26%なので、2枚持ちにより世界中で幅広く決済ができます。
また、デュアル発行であれば2枚目の年会費が通常より安くなり、更に2枚ともに以下を満たせば更なる割引が受けられます。
- マイ・ペイすリボへの登録及び、1回以上のショッピング
- カードご利用代金WEB明細書サービスに登録し過去1年間に6回以上の請求
割引適用後の年会費は以下のようになります。
1枚目 | 2枚目 | 1枚目 | 2枚目 | |||
家族1人目 | 家族2人目 | 家族1人目 | 家族2人目 | |||
割引無 | 11,000円 | 2,200円 | 無料 | 1,100円 | 無料 | 1,100円 |
①のみ適用 | 5,500円 | 1,100円 | 550円 | 550円 | ||
②のみ適用 | 9,900円 | 1,100円 | 1,100円 | |||
①・②両方適用 | 4,400円 | 無料 | 550円 | 550円 |
※①はマイペイスのみ適用。②はweb明細のみ適用した場合の年会費です。
※2人目の家族会員は初年度から年会費がかかります。
◆ポイント◆
dカード GOLDと違い、三井住友VISAゴールドカードは、年会費割引ができ尚且つ、デュアル発行により2枚目以降を格安で所持可能。
ポイント還元率
dカード GOLD・三井住友VISAカードともにVISA・MasterCardの加盟店でショッピングをするとポイントが還元されます。
- dカード GOLDは還元率1.0%
- 三井住友VISAゴールドカードは還元率0.5%
更に、dカード GOLDは、docomoの携帯電話料金1,000円に対して100円分。「10%」と驚異的な還元率により、月々9,000円以上の請求があれば年会費分を取り戻せます。
家族の携帯電話料金がまとめて請求されている方は勿論のこと、ドコモ光の契約をしている方であれば下記のような料金がかかり尚且つ、合算請求されるため「あっという間」です。
戸建て | マンション | |
---|---|---|
タイプA | 5,720円 (7,370円) | 4,400円 (5,500円) |
タイプB | 5,940円 (7,590円) | 4,620円 (5,720円) |
単独タイプ | 5,500円 (7,150円) | 4,180円 (5,280円) |
※金額は税込です |
ポイントUPモール
両者ともにポイントUPモールを設けており、経由してショッピングをすると下記還元率のポイントだけでなく、ショップ利用によるポイント(楽天市場⇒楽天ポイント)も獲得することができます。
店舗 | dカード GOLD | 三井住友VISAゴールドカード |
---|---|---|
Amazon | 1.5% | 1.0% |
楽天市場 | 1.5% | 1.0% |
LOHACO | 2% | 1.5% |
Yahoo! ショッピング | 1.5% | 1.0% |
セブンネットショッピング | 2.5% | 2.0% |
ポンパレモール | 1.5% | 1.0% |
ベルメゾンネット | 1.5% | 1.0% |
※上記以外にも多数の店舗がそろっています。 |
コンビニ・マクドナルド決済
dカード GOLD・三井住友VISAカード共にコンビニやマクドナルドでは以下のようにお得にショッピングができます。
2020年11月末をもって、ローソンで3%割引は終了になります。
dカード GOLD | 三井住友VISAゴールドカード | |
---|---|---|
ローソン | 5% | 5% |
ファミリーマート | ー | 5% |
セブン・イレブン | ー | 5% |
マクドナルド | 2% | 5% |
◆ポイント◆
- ポイント還元率はdカード GOLDが2倍以上と圧倒。更にdocomoの携帯電話料金は10%と驚異的な還元率。
- ポイントUPモールの還元率もdカード GOLDが高い。
- コンビニとマクドナルドだけは三井住友カードの還元率が圧倒。
ボーナスポイントや利用額特典
両社とも計算期間は違いますが、過去1年間のショッピング利用金額に応じて翌年度にクーポン券やポイントが還元されます。
dカード GOLDは、前年度の利用金額だけが基準となりますが、三井住友VISAゴールドカードは、「前年度の利用金額+翌年度のショッピングが50万円以上」と条件が厳しくなります。
前年度の利用金額 | dカード GOLD | 三井住友VISAゴールドカード |
---|---|---|
50万円以上100万円未満 | 無 | 50万到達時500円相当。以降10万円ごとに100円相当。 |
100万円以上200万円未満 | 10,800円相当 | 50万到達時750円相当。以降10万円ごとに150円相当。 |
200万円以上300万円未満 | 21,600円相当 | |
300万円以上 | 50万到達時1,500円相当。以降10万円ごとに300円相当。 |
◆ポイント◆
- 前年度利用による特典はdカード GOLDの基準が緩く還元金額も桁違い。
プリペイドカード
プリペイドカードは事前にチャージ(入金)し、その残高内でクレジットカードと同様の決済を行うことができるので使い過ぎを防止できるメリットがありますが、ポイント還元率が低いので、クレジットカード利用者からすると物足りないです。
しかしながら、クレジットカードの利用で貯めたポイント消化には最も効果的です。
通常、ポイントはショッピングの際、決済金額からポイント分を差し引く形で使うのが一般的ですが、プリペイドカードへポイントによるチャージを行ってから決済すると、単一利用では貰えないポイントを得ることができます。
例えば、、、
少々、面倒ではありますが塵も積もれば山となります。
10回繰り返すと、dカード GOLDは500円分。三井住友VISAゴールドカードは250円分お得になるわけですから、ひと手間をかける価値は十分にあると思います。
dカードプリペイド | 三井住友VISAプリペイドカード | |
---|---|---|
国際ブランド | MasterCard | VISA |
ポイント還元率 | 0.5% | 0.25% |
◆ポイント◆
プリペイドカードによる決済はdカードの還元率が高い。
電子マネー
dカード GOLD・三井住友VISAゴールドカードが対応している電子マネーは以下のようになります。
dカード GOLD | 三井住友VISAゴールドカード | |
---|---|---|
iD | 対応 | 対応 |
WAON | × | 対応 |
PiTaPa | × | 対応 |
Visa payWave | × | 対応 |
iD
両者共に、電子マネー「iD」を付帯することができます。「iD」は後払い方式の電子マネーなので事前のチャージは不要です。「iD」で決済した金額は、dカード・三井住友VISAカードの支払日に請求されます。
「iD」を利用する方法は下記3つ。
- 専用カード
- クレジットカード一体型
- アプリ
①はクレジットカードとは別に専用カードを保有しなければなりません。財布をスッキリさせたい方は、②・③から選ぶことになります。
最近は、スマートフォンで管理する方が圧倒的に多いですね。
Androidであれば、アプリをインストール。iPhoneであれば、Apple payにクレジットカードを登録することで全国の「iD」加盟店で利用できます。
WAON
WAONはご存知の通り、イオングループが発行する電子マネーで、200円のショッピングにつき1円分のポイントが貰えます。また、月に何度もお得に買い物ができるメリットがあります。
- 毎月20・30日の感謝デーは5%OFF
- 毎月5・10・25日のわくわくデーはポイント2倍
ただし、三井住友VISAカードにWAONを付帯できるわけではなく、別で「三井住友カードWAON」を発行できるだけ。そして、WAONに三井住友VISAカードからチャージはできますが、それによるポイントは貯まりません。
また、発行手数料も300円かかります。
PiTaPa
PiTaPaは、主に関西圏内のバスや電車・ショッピングに利用できる電子マネーで、下記のような割引が受けられます。
- 利用回数割引
- 利用額割引
- 登録型割引サービス
この電子マネーはWAONと同じく、三井住友VISAカードとは別に「PiTaPaカード」を発行できます。
また「iD」と同じく事前のチャージ不要で基本的には利用できますが、PiTaPaのエリアを出て全国相互利用をする際は、事前にチャージが必要になります。
◆ポイント◆
対応電子マネーは三井住友VISAカードが豊富。但し、どちらのカードも電子マネーでポイントの二重取りができない為、メリットが少ない。
傷害保険
クレジットカードの傷害保険には自動付帯と利用付帯があります。
自動付帯の場合、クレジットカードを持っているだけで保険が適用されます。対する利用付帯の場合は、クレジットカードで旅費・交通費などを決済することにより、旅行中に保険が適用されます。
海外旅行保険
海外旅行保険は、カード本会員・家族カード会員・本会員の家族が補償対象です。但し、傷害死亡・後遺症害は一部、利用付帯となります。
◆本会員・家族カード会員
補償内容 | dカード GOLD | 三井住友VISAゴールドカード |
---|---|---|
傷害死亡 | 1億円 (自動付帯:5,000万円) | 5,000万円 (自動付帯:1,000万円) |
傷害後遺障害 | 400万~1億円 (自動付帯:200~5,000万円) |
|
傷害治療費用 (1事故の限度額) | 300万円 | 300万円 |
疾病治療費用 (1疾病の限度額) | 300万円 | 300万円 |
賠償責任 (事故の限度額) | 5,000万円 | 5,000万円 |
携行品 (自己負担額3千円) | 50万円 | 50万円 |
救援者費用 (1年間の限度額) | 500万円 | 500万円 |
◆本会員の家族
補償内容 | dカード GOLD | 三井住友VISAゴールドカード |
---|---|---|
傷害死亡 | 1,000万円 | 1000万 |
傷害後遺障がい | 40~1,000万円 | |
傷害・疾病治療費用 (一事故/一疾病) | 50万円 | 200万 |
賠償責任 (一事故の限度額) | 1,000万円 | 2,000万 |
携行品損害 (自己負担額3,000円) | 15万円 | 50万円 |
救援者費用 (年間限度額) | 50万円 | 200万 |
国内旅行保険
国内旅行保険は、カード本会員・家族カード会員が補償対象です。但し、dカード GOLDは利用付帯。三井住友VISAゴールドカードは傷害死亡・後遺症害の一部を除き、自動付帯となります。
補償内容 | dカード GOLD | 三井住友VISAゴールドカード |
---|---|---|
傷害死亡 | 5,000万円 | 5,000万円 (自動付帯:1千万円) |
傷害後遺障害 | 200~5,000万円 | |
入院保険金 (日額) | 5,000円 | 5,000円 |
通院保険金 (日額) | 3,000円 | 2,000円 |
手術給付金 | 入院保険金日額の5倍または10倍 | 最高20万円 |
◆ポイント◆
本会員・家族会員の海外旅行傷害保険はdカード GOLDが優位。それ以外は三井住友VISAゴールドカードが優位。
入会特典
dカード GOLDは、最大13,000円分がのdポイントが還元されます。
三井住友VISAゴールドカードは、最大11,000円相当がキャッシュバックされます。キャッシュバックの方法は、「最大10,000円相当のVポイント」+「Vポイントギフトコード1,000円分」となります。
dカード GOLD | 三井住友VISAゴールドカード |
---|---|
①入会月+2ヵ月後末までのショッピング×20%⇒最大10,000円 | |
②入会翌々月末までのショッピング⇒1,000円 | ②スマートフォンアプリ「Vポイント」でチャージ⇒1,000円 |
ー | |
④こえたらリボの設定⇒1,000円 | ー |
⑤最大11,000円分のポイント還元 | |
合計⇒13,000円 | 最大⇒11,000円 |
比較まとめ
dカード GOLDと三井住友VISAゴールドカードを比較してみました。
dカード GOLD | 三井住友VISAゴールドカード | |
---|---|---|
年会費 | 11,000円 | 最安4,400円 |
ポイント | 1.0~10% | 0.5% |
プリペイドカード | 0.5% | 0.25% |
電子マネー | 1つ | 3つ |
海外旅行保険 | 自動付帯:5千万円 | 自動付帯:1千万円 |
国内旅行保険 | 利用付帯 | 自動付帯 (一部利用付帯) |
入会特典 | 最大13,000円 | 最大11,000円 |
両者の選定基準としては年会費を支払う価値があるかどうかです。
- 公式サイト⇒dカード GOLD
- 公式サイト⇒三井住友VISAゴールドカード
dカード GOLDは、年会費を下げる方法がありません。しかしながら、VISA/MasterCardの加盟店では1.0%と三井住友VISAゴールドカードの2倍です。
更にdocomoの携帯電話料金に対しては10%という還元率が適用されますし入会特典が13,000円と高額なので年会費分は「あっという間」に取り返せます。
また、3年間で10万円まで補償される携帯補償も付帯されている為、docomoユーザーにとっては必須のカードです。
公式サイト dカード GOLD
対する、三井住友VISAゴールドカードは年会費を半額以下に抑える方法がありますし、デュアル発行によりVISA/MasterCard、2つの国際ブランドを格安で所持できるメリットがあります。
更に30歳未満の方は、ほぼ同機能にも関わらず絶大的な信頼性とステータスを持つゴールドカードを割引後は1,650円の年会費で持つことができます。
また、海外旅行保険で利用頻度の高い治療費用も300万円まで補償されますし、国内旅行保険に至ってはdカード GOLDと異なり自動付帯なので、万一に備えた不安を和らげてくれます。
dカード GOLD程の特化性はありませんが、総合的にバランスの取れたクレジットカードです。
公式サイト 三井住友VISAゴールドカード
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