Square ReaderとSquare Terminalの違いは?PayPay対応でデメリット払拭?

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スマートフォン決済端末

Square(スクエア)は、店舗向けにクレジットカードや電子マネー決済を導入できる下記サービスを提供しています。

競合他社として「楽天ペイ・STORESターミナル(旧Coiney)・Airペイ・Times Pay・おてがるPay」の5社がありますが、Squareは初期費用がかかりますし、手数料も高くなるのでメリットは少ないです。

では具体的な違いは何なのか?

この記事ではまとめます。

Square Terminalとの違い

まず、Squareのサービスの違いは、下記のようになります。

Square TerminalSquare Reader
対応カードタイプ・ICカード
・電子マネー
・磁気ストライプカード
・タッチ決済
・ICカード
・電子マネー
・磁気ストライプカード
・タッチ決済
レシート出力可能×
POSレジ連動
スマートフォン・タブレットの用意不要
接続方法Wi-Fi もしくはイーサネット経由でインターネットに接続スマートフォンもしくはタブレットにBluetooth 接続
コードレス
サイズL:142.2mm
W:86.4mm
高さ:63.5mm
重量:417g
L:66mm
W:66mm
高さ:10mm
重量:56g
端末代金46,980 円(税込)7,980 円(税込)

 

Square Readerは、Square Terminalに比べて端末代金は安いですが、レシート出力機能はありません。また、使用するにはスマートフォンが必須です。プライベート用のスマホをずっと使用し続けられなら問題はありませんが、そうでない方は別途、店舗用の端末を用意する必要があります。

では、それらを踏まえたうえで、メリット・デメリットをみていきましょう。

 

メリット

審査が早い

「Square」のメリットは最速の審査です。ご覧の通り、1次審査は最短当日。2次審査も1次審査終了から数えて最短3日と他社を圧倒しています。

1次審査2次審査
Square・Visa
・MasterCard
・American Expres
⇒最短当日
・JCB
・Diners Club
・Discover
・電子マネー
⇒最短3日
STORES決済・Visa
・MasterCard
⇒最短2~3営業日
・WeChatpay
⇒最短3営業日
・American Express
・JCB
・Diners Club
・Discover Card
⇒最短5営業日

・交通系電子マネー
⇒最短10営業日
楽天ペイ・Visa
・MasterCard
・楽天Edy
・交通系電子マネー
・nanaco
⇒最短3~4営業日
・JCB
・American Express
・Diners Club
・Discover
・QUICPay
・iD
・au PAY
⇒最短2週間程度
Airペイ・VISA
・MasterCard
⇒最短3営業日
・JCB
・American Express
・Diners Club
・Discover
・交通系電子マネー
・QUICPay
・iD
・d払い
・PayPay
・LINE Pay
・WeChat Pay
⇒最短4営業日
Times Pay
おてがるPay
・VISA
・MasterCard
(・Union Pay)
⇒3週間~1ヵ月程
・JCB
・American Express
・Diners Club
・Discover
・電子マネー
⇒3週間~1ヵ月程
※Times PayとおてがるPayを除き、2次審査の起算日は1次審査の終了日です。
※Union Payは、おてがるPayのみ対応しています。

 

「審査が早い=審査が通りやすい?」という可能性もあり得るので、他社で落ちた方は、Squareで再挑戦してみるのもいいかもしれません。

 

Square公式HP 最短当日でカード決済導入!


 

売上金額の振込が早い

次に挙げられるメリットは売上金の入金が早いことです。

売上金の入金サイクルは、資金ショートに繋がる可能性もある為、店舗にとって物凄く重要なことですね。

メガバンクの三井住友銀行やみずほ銀行であれば翌営業日。他行でも週に1回は自動入金されます。

さすがに「楽天ペイ(実店舗決済)」の土日祝問わず翌日入金には勝てませんが、それはあくまでも楽天銀行だけに限られた特典。それ以外の金融機関なら手続きが必要ですし手数料も210円発生します。

メインバンクが楽天銀行であれば「楽天ペイ(実店舗決済)」がお薦めですが、そうでない場合は「Square」も選択肢の1つにはなると思います。

 

オリジナルのギフト券で自社ブランドの確立

「Square」と他社の大きな違いはギフト券を作れるか否かということ。

例えば「楽天ペイ(実店舗決済)」だと楽天ポイントを貯めたり、使えたりと楽天グループの一員のような形で運営できるようになります。楽天ポイントはインターネットだけでなく全国的に実店舗で幅広く利用でき尚且つ、加盟店は広告費無料で「楽天ペイが使える店舗」として紹介されます。

それは大きなメリットではありますが反面、自社ブランドの確立という面では遠くなりますね・・・

対する「Square」は、自社だけのオリジナルデザインで何度でもチャージ可能なプリペイドカードを発行する事もできるんです。

楽天というブランド力を利用するのもいいですが、お店を紹介してもらえるよう、ギフトカードにメッセージを付けて、更にチャージ額にプラスした金額を付与する等して、宣伝を行っている企業もあります。

自社にしかない特別感を演出できるのが「Square」の大きな魅力です。

Square公式HP 最短当日でカード決済導入!


サブスクリプションの決済に対応

Squareは日本では数少ないサブスクが可能な決済サービスで条件は以下のようになります。

業種金額と提供期間
・エステティック・サービスの金額が5万円以下のコースは、提供期間が1年以内なら決済可能
・サービスの金額が5万円を超えるコースは、提供期間が1ヶ月以内なら決済可能
・語学教室
・家庭教師
・学習塾
・パソコン教室
・結婚相手紹介サービス
・整体
・治療院
・スポーツジム等
・サービスの金額が5万円以下のコースは、提供期間が1年以内なら決済可能
・サービスの金額が5万円を超えるコースは、提供期間が2ヶ月以内なら決済可能

 

継続的役務に該当するサービスの決済は、楽天ペイAirペイ等のモバイル決済端末だけでなく、VEGA3000stera packといった、プリンタ出力機能を備えたワンランク上のターミナル端末でも対応していませんので、上記に該当する業者であればSquare一択になります。

Square公式HP 最短当日でカード決済導入!


 

デメリット

カードリーダー端末が7,980円

「Square Reader」のデメリットは7,980円のカードリーダー端末代金が必要なことです。無料でプリンタまで利用できる事業者もあるわけですから、Squareを選ぶ理由は皆無だと思います。

月額費用初期費用リーダー端末代金
(プリンタ代金)
プリンタ機能スマホ等
Airペイ0円0円20,167円×必要
楽天ペイ0円0円19,800円×必要
STORES決済0円0円19,800円×必要
おてがるPay0円38,280円23,100円
(15,180円)
必要
Square0円7,980円7,980円×必要
Times Pay0円38,000円※38,000円
(含む)
不要
※金額は税込みです。
※Square、おてがるPay、Times Payを除きリーダー端末代金は不要です。
※Times Payは、リーダー端末・タブレット・プリンタ代金を含んだ金額です。

 

その他にも、スマートフォンかタブレットは必須です。プライベートのスマートフォンとの併用が苦にならない方以外は、事業用の端末をご自身で用意しなければなりません。

 

手数料が他社より高い

Square Readerの手数料は、クレジットカード・電子マネー共に他社より高いです。

ほんの少しなら大して変わらない。

と思われるかもしれませんが、それが0.01%でも、1万円なら100件で100円、1,000件で1,000円、10,000件で10,000円の差額が出てくることになります。プラス、上述した7,9800円の端末代金も掛かることを考えると、他社より経費がかさんでしまうのは避けようのない事実です。

 

クレジットカードの手数料

SquareSTORES決済/楽天ペイAirペイ/Times PayおてがるPay
VISA

3.25%

3.24%

Master
Card

3.25%

3.24%

American
Express

3.25%

3.24%

3.74%

JCB

3.25%

3.24%

Diners
Club

3.25%

3.24%

Discover
Card

3.25%

3.24%

UnionPay

※3.24%

※3.25%

※Square・STORES決済・楽天ペイ・Times PayはUnionPayに非対応です。

 

電子マネーの手数料

楽天ペイAirペイSTORES決済おてがるPaySquareTimes Pay
nanaco3.24%××××3.24%
楽天Edy3.24%×××××
WAON3.24%××××3.24%
Suica3.24%3.24%1.98%3.24%3.25%3.24%
PASMO3.24%3.24%1.98%3.24%3.25%3.24%
Kitaca3.24%3.24%1.98%3.24%3.25%3.24%
TOICA3.24%3.24%1.98%3.24%3.25%3.24%
manaca3.24%3.24%1.98%3.24%3.25%3.24%
ICOCA3.24%3.24%1.98%3.24%3.25%3.24%
SUGOCA3.24%3.24%1.98%3.24%3.25%3.24%
nimoca3.24%3.24%1.98%3.24%3.25%3.24%
はやかけん3.24%3.24%1.98%3.24%3.25%3.24%
iD3.24%3.74%×3.74%3.75%×
QUICPay+3.24%3.74%×3.74%3.25%×
Apple Pay3.24%3.74%×3.74%××

 

QRコード決済はPayPayのみ対応

PayPayの100億円キャンペーン等で爆発的に利用者数が増えたQRコード決済ですが、Squareは2022年8月にようやく対応を開始しました。

ブランド
(シェア率)
SquareJMSおまかせサービスstera pack
PayPay
(56.4%)
3.25%3.24%3.24%
d払い
(15.7%)
×
楽天ペイ
(12.6%)
×
au PAY
(7.0%)
×
メルペイ
(1.2%)
×
LINE Pay
(1.2%)
×
ゆうちょPay×
ANA Pay××
FamiPay××
EPOS Pay××
イオンペイ×××
銀行Pay×3.24%×
Payどん××
WeChat Pay×3.24%
ALIPAY×
atone××
K PLUS××
ギフティプレモPlus××
pring××
ララPay××
Lu Vit Pay××
JAL Pay××
※銀行Pay参加行は、OKI Pay(沖縄銀行)、こいPay(広島銀行)、はまPay(横浜銀行)、ほくほくPay(北海道・北陸銀行)、YOKA!Pay(熊本・十八親和・福岡銀行)等です。

 

他社と比べて対応数が少ないのはデメリットですが、日本におけるQRコード決済の圧倒的シェアを誇るPayPayに関しては、加盟店からの強い要望により今回導入に踏み切ったとの事。

PayPayの支払い方式は「バーコードを提示してお店がスキャンする方法」と「利用者が店舗に設置してあるQRコードを読み取る方法」の2つがあり、Squareは後者に該当します。

後者は、利用者が金額を入力する必要がある為、金額の間違いが起こる事象が度々発生していますが、Squareに関しては、固有で作成されるQRコードにより、金額の入力が不要になるという他社にはないメリットがあります。

ただ、個別契約に比べると手数料が下記のように高くなってしまうので、、、

<例>PayPayを導入
・Squareの手数料⇒3.25%
・個別契約の手数料⇒1.98%

PayPayでの決済頻度が高く、尚且つ、レジ周りが嵩張ることに抵抗が無い店舗は、個別契約を視野に入れてみてはいかがでしょうか?

PayPay加盟店舗になる審査やデメリットは?ライトプランの手数料や損益分岐点はいくら?
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Squareのメリット・デメリット

以上、「Square」を導入するメリット・デメリットについてまとめてみました。

メリットデメリット
・審査が早い
・売上金額の振込が早い
・オリジナルのギフト券で自社ブランドの確立
・継続的役務の提供に該当するサービスの決済が可能
・カードリーダー端末が7,980円
・手数料が他社より高い
・QRコード決済不可
・スマホ・タブレットやプリンターの用意が必要

 

「Square Reader」は、審査も売上金の入金も最短翌日で、更に端末代金7,980円は開封していても30日間は無料で返品対応が可能という圧倒的なフットワークの軽さと、モバイル決済端末では類を見ないサブスクの決済が可能な点が大きな魅力です。

Square公式HP 最短当日でカード決済導入!

ただ、クレジットカードや電子マネーの手数料が高い為、他社より経費がかかる事実は変わりませんし、年々増え続けているQRコード決済はPayPayのみ対応とデメリットが目立つので、オリジナルギフト券等のオプションが充実しても・・・といった感じですね。

そう考えると、初期費用もかからず、手数料も業界最安と最も基盤となるサービスの充実度が高い、楽天ペイAirペイがお薦めだと私は思います。

 

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