急な出費が多くクレジットカードの支払いが難しい・・・
大半の方がそのような経験があるのではないでしょうか?
そんな時に頼りになるのがセゾンカードのあとからリボや支払いコースの変更。そして自動リボです。この手続きにより、翌月の請求金額を減額することができるんです。
勿論、その対価として手数料は必要となるので推奨しているわけではありませんが、支払いの遅延を防ぐための有効な手段だと私は思います。
では、このセゾンカードのあとからリボ・支払いコース変更・自動リボを利用するにはどうすればよいか?注意点と共にまとめます。
リボ変更
リボ変更とは1回払い・2回払い・ボーナス一括払いで買い物した金額を、あとからリボ払いに変更する手続きです。
尚、以下に該当する場合はリボ変更の対象外です。
- リボ宣言(自動リボ)の方
- 一時増枠中の方
では、リボ変更をすると支払い金額や残高はどうなるのか?
例えば、以下の条件で3月4日の支払い金額を比べてみると、、、
リボ変更 | 変更無 | |
---|---|---|
2月5日 | 1回払いで3万円の買い物 | |
2月14日 | リボ変更手続き (リボ残高5万円) | ー (リボ残高2万円) |
3月4日 | 3,000円 | 33,000円 (30,000円+3,000円) |
◆条件 ・支払いコース:長期コース ・1回払いの残高:0万円 ・リボ払いの残高:2万円 |
変更後は、2月5日に利用した3万円を支払う必要がなくなります。
尚、長期コースの場合、リボの残高が6万円を超える(5万円+2万円)と月々の返済金額が4,000円に変わるので注意が必要です。
リボ変更 | 変更無 | |
---|---|---|
2月5日 | 1回払いで5万円の買い物 | |
2月14日 | リボ変更手続き (リボ残高7万円) | ー (リボ残高2万円) |
3月4日 | 4,000円 | 53,000円 (50,000円+3,000円) |
◆条件 ・支払いコース:長期コース ・1回払いの残高:0万円 ・リボ払いの残高:2万円 |
このように、リボ変更をすると残高が増える分、多くの金利手数料を支払うことになりますが、一時的に支払い金額を抑えることができるんです。
尚、返済シミュレーションで確認すると5万円なら19回払いで手数料の総額は5,884円。7万円なら20回払いで8,718円です。
この金額だけみると、、、
あと、少しならいいや・・・
と思う方がいるかもしれません。ですが、そうなると少しずつ、でも確実に残高は増えてしまい気がつけば
手数料をいくら払ったか分からない。でも残高は減ってない・・・
という事になりかねません。
よって、リボ変更を行うのなら支払いの遅延を防ぐために留め尚且つ、余裕ができたら多く支払うという決意を忘れないよう早めの返済を心掛けましょう。
▼支払いコースや手数料の計算についてもっと詳しく知りたい方▼
手続き方法と受付日ごとの注意点
では、次にリボ変更の手続き方法を解説します。方法は、以下の3つです。
手続き方法 | |
---|---|
電話 | ◆パーソナルアンサー ・0120-24-8376 ◆インフォメーションセンター ・0570-064-133 ・03-5996-1111 ・06-7709-8000 ◆ゴールドインフォメーションセンター ・0120-300-989 ・03-3565-7030 ◆セゾンアメリカン・エキスプレス・カードデスク ・0120-399-930 ・03-5996-1123 |
インターネット | Netアンサー |
カードカウンター | 店舗一覧 |
※パーソナルアンサー(自動音声ガイダンス)を除き電話での受付は、1/1を除く9時~17時です。 |
そして重要なのは「リボ変更をする時期」です。手続きをいつするかによって注意点だけでなく受け付けられる窓口も変わってきます。
まず、セゾンカードの請求スケジュールを見てみましょう。
請求スケジュール | |
---|---|
締め日 | 10日 |
請求仮確定日 | 14日 |
請求本確定日 | 20日~24日頃 |
支払日 | 4日 |
※キャッシングは月末締めの 翌々月4日の支払いとなります。 ※本確定日は毎月異なります。 |
上記期間の中で注意が必要なのは、請求仮確定日~支払日までの期間です。
◆参考記事
引き落とし翌日~仮確定日前日
この期間は、上記したどの窓口でも手続きは可能ですし、付随する注意事項もありません。
仮確定日~本確定日前日
この期間も上記したどの窓口でも手続きは可能です。
ただし、リボ変更をすると、支払日に引き落としされる金額は少なくなりますが、請求書の記載はリボ変更する前から変わりません。
仮確定日以降に請求書の記載変更を行わないカード会社はセゾンカードだけではありません。
よって、支払日に引き落とされる金額が分からなくなった場合は、セゾンカードに電話連絡して確認するようにしましょう。
また、仮確定日以降にリボ変更を行うと、変更した旨の通知が登録住所に届きます。
本確定日~引き落とし日
この期間は、Netアンサーでの手続きができません。
カード会社は、「○○円を引き落として下さい」というデータを金融機関へ送る日があります。これが請求本確定日です。
そして、請求本確定日以降にリボ変更をしても請求書の記載は勿論、支払日に引き落としされる金額も変わらないんです。
よって以下の手順で手続きが必要になります。
- インフォメーションセンターへ連絡
(セゾンカードカウンターでも可能な場合有) - 変更手続き
- 変更後の金額を確認し振込入金
(ATMでも可能な場合有) - 引き落としは止められないので、二重払いにならないよう口座を残高不足(引き落とし金額より低い金額)にする
尚、口座を残高不足にできず二重払いになってしまった場合には、翌月分の請求金額へ充当または、引き落とし口座への返金(21日頃口座入金)を実施してもらえます。
リボ変更をするとハガキで通知が届く?
リボ変更だけに限ったことではありませんが、セゾンカードは請求書が発行される14日以降に請求金額が変わる手続きを行うと必ず郵送でハガキを送ります。
Web明細にしているから大丈夫。
ではないんです。
上述したように、Web明細でも14日以降の変更内容は反映されませんからね。これはカード会社としてやむを得ない措置といえるでしょう。ハガキは手続き後、1週間~10日程で届きます。
よって、自宅に通知が届くと困るという方は、必ず14日までに手続きを済ませるようにしましょう。
支払コースの変更
セゾンカードのリボ払いは以下の3つの支払いコースから選択でき定額コース以外は残高により月々の返済額が異なります。
支払いコース | 利用残高 | 月々の返済金額 (弁済金) |
---|---|---|
長期コース | 1~60,000円 | 3,000円 |
60,001~80,000円 | 4,000円 | |
80,001~100,000円 | 5,000円 | |
100,001円~は 20,000円増すごとに | 1,000円ずつ加算 | |
200,001円~は 25,000円増すごとに | 1,000円ずつ加算 | |
400,001円~は 50,000円増すごとに | 1,000円ずつ加算 | |
500,001円~は 50,000円増すごとに | 2,000円ずつ加算 | |
標準コース | 1~100,000円 | 10,000円 |
100,001円~150,000円 | 15,000円 | |
以降50,000円増すごとに | 5,000円ずつ加算 | |
定額コース | ー | 3万円以上1万円単位で金額を指定 |
ご覧の通り、月々の支払いが1番少ないのは長期コースです。
では、支払いコースを変更すると請求金額や手数料はどうなるのか?
例えば、リボ残高が5万円とすると、標準コースなら返済金額は10,000円。長期コースは3,000円と半分以下になります。
勿論、これは支払いを先延ばしにしているだけで、結果的には以下のように手数料を多く支払うことになります。
残高 | 5万円 (手数料総額) | 7万円 (手数料総額) |
---|---|---|
長期コース | 19回払い (5,884円) | 20回払い (8,718円) |
標準コース | 5回払い (1,638円) | 8回払い (3,232円) |
手数料差額 | 4,246円 | 5,486円 |
ですが、遅延は今後の増額等、様々な審査に影響してくるのも事実なので、遅延をするくらいなら、手数料を払っても滞りなく支払いができる手段を選択するのも一つの考え方だと思います。
手続き方法
支払いコースの変更方法はリボ変更と同じく以下の3つがあります。
残高 | 5万円 (手数料総額) | 7万円 (手数料総額) |
---|---|---|
長期コース | 19回払い (5,884円) | 20回払い (8,718円) |
標準コース | 5回払い (1,638円) | 8回払い (3,232円) |
手数料差額 | 4,246円 | 5,486円 |
14日までに変更すると翌月4日分から反映されます。
15日以降だと翌々月の4日。つまり直近の引き落とし日には間に合わないので注意が必要です。
ちなみに、リボ変更は支払日直前まで手続きができるので、支払いコース変更も可能なのでは?と思い、インフォメーションセンターへ問い合わせましたが、
できません。
とあっさり断られました。
しつこくお願いすれば変えられるかもしれません。なぜなら、カード会社によってはそういう会員に特別処置を施す場合もあるから。でも、そのような行為自体、信用情報を下げることになりかねないので、支払いが難しい時はできる限り早めに相談を行いましょう。
自動リボ(リボ宣言)
リボ払いにおいて最もリスクの高い支払い方法がリボ宣言です。リボ宣言は自動リボなので、通常のリボ払いとは以下の点が異なります。
- 買い物時の申告が不要
- 1回払いとの併用不可
上記のように、買い物時の申告も不要で1回払いが全てリボ払いとなる為、残高や手数料が増えやすいのは明白ですね。
リボ払いは万が一の時だけに留め、利用はできる限り避けるべきだと私は思うので、リボ宣言を利用されている方は、早急な解除をお薦めします。
◆参考記事
手続き方法
手続き方法は支払いコース変更と同じですが、適用されるタイミングにだけは注意が必要です。
例えば、毎月14日までに手続きをすると翌月4日の支払いは全てリボ払いになりますが、15日以降に手続きをすると翌月の4日には間に合わない為、1回払いとして支払わなければなりません。
~14日設定 | 15日以降設定 | |
---|---|---|
2月7日 | 1回払いで3万円購入 ・1回払い残高3万円 ・リボ残高2万円 |
|
2月14日 | リボ宣言 ・1回払い残高0万円 ・リボ残高5万円 | ー |
2月16日 | ー | リボ宣言 ・1回払い残高3万円 ・リボ残高2万円 |
3月4日 | 3,000円支払い | 33,000円支払い (30,000円+3,000円) |
◆条件 ・支払いコース:長期コース ・1回払いの残高:0万円 ・リボ払いの残高:2万円 |
14日に手続きが間に合わず支払いが難しい時は、リボ変更を行いましょう。
尚、セゾンカードの締め日は毎月10日です。2月11日に買い物をすると4月4日の支払いになるので、14日にリボ宣言をすると以下のようになります。
~14日設定 | 未設定 | |
---|---|---|
2月11日 | 1回払いで3万円購入 ・1回払い残高3万円 ・リボ残高0万円 |
|
2月14日 | リボ宣言 ・1回払い残高0万円 ・リボ残高3万円 | ー |
3月4日 | 0円支払い | 0円支払い |
4月4日 | 3,000円支払い | 30,000円支払い |
◆条件 ・支払いコース:長期コース ・1回払いの残高:0万円 ・リボ払いの残高:0万円 |
遅延を回避する手段として効果的
以上、セゾンカードのあとからリボと支払いコース変更・自動リボの設定手続きについてまとめてみました。
何度も言いますが、これらの手続きは、支払いを先延ばしにするだけで、結果的には手数料を多く支払うことになります。
ただ、支払いが難しくなる時は誰にだってあると思いますし、クレジットカードの支払いにおける遅延はご自身の信用情報を傷つけることに繋がります。
だから、それを回避する最終手段としては有効だと思います。
ただ、人間は、どんな状況にも慣れてしまう生き物なので、変更後の支払い方法が定着してしまう前に、余裕がある時には増額返済をする等、しっかりとした意識付けをして、できる限り早い段階での完済を目指しましょう。
◆参考記事
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