Nexus Cardは、JASDAQグロース市場に上場するNexus Bankを親会社に持つクレジットカード会社です。2021年5月にJトラストカードから商号変更し、日本では数少ないデポジット型のクレジットカードを発行しています。
現在、デポジット型のクレジットカードは、ライフカードとNexus Cardしかありません。
では、通常のクレジットカードとどんな違いがあり、メリットやデメリットはなんなのか?
この記事では、評判と共にまとめます。
公式サイト デポジット型クレジットカード【Nexus Card】
デポジット型ライフカードとの年会費やスペック比較
Nexus Cardのスペックと競合のデポジット型ライフカードとの違いは下記のようになります。
Nexus Card | デポジット型ライフカード | |
---|---|---|
年会費 | 1,375円 | 5,500円~22,000円 |
発行費用 | 550円 | 0円 |
国際ブランド | MasterCard | MasterCard |
利用限度額 | 5万円~200万円 | 10万~190万円 |
デポジット増額 | ○ | × |
キャッシング | × | × |
ApplePay/ GooglePay | × | ○ |
ETCカード | × | ○ |
国内・海外旅行傷害保険 | × | ○ |
空港ラウンジ利用 | × | ゴールドカードのみ |
弁護士無料相談 | × | ○ |
ご覧いただければ分かると思いますが、ライフカードの年会費はかなりの高額です。大きな違いは、旅行時の傷害保険が付いているか否かですが、このコロナ渦のご時世、傷害保険が付いていてもメリットに感じられる方は少ないでしょう。
また、クレヒスを半年ほど作れば、高還元のクレジットカード発行に至った方もいるので、デポジット型でわざわざ高額の年会費を支払う必要性は個人的にないと思います。
公式サイト デポジット型クレジットカード【Nexus Card】
評判・口コミは?コールセンターの対応がとてもよい!
Nexus Cardは、コールセンターの対応がとても良いと評判です。私も電話してとても親切に感じましたし、口コミでも悪い評判は一切見かけません。むしろ賛美の声がかなり多いです。
コールセンターの対応メチャクチャ良い。
Nexus Cardは電話対応いい。分割の相談したらリボ払いを無理に薦めてこなかったところが好印象。
外国人対応だったけど、日本人にも代わってもらえるし、面倒くさい雰囲気もなかった。電話も折り返し対応してもらえたから節約できた。
Nexus Cardのコールセンター、対応良いよ。
Nexus Cardのコールセンターは色々と柔軟に対応してくれる。
ここのオペレーターは対応早いし、感じの良い人ばかりだ。
では、Nexus Cardには具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?
メリット
異動・延滞履歴がある方やスーパーホワイトでもクレヒスを作れる?
Nexus Cardはデポジット型の為、過去に金融事故を起こした方や今まで一度もクレジットカードを所有したことがない、いわゆる一般のカード会社からすれば「お呼びでない属性の方」でも審査に通過する可能性は高いです。
そのような方々は、Nexus Cardでしっかりとクレジットヒストリーを作り、最終的には還元率の高いクレジットカードの審査通過を目指しています。
公式サイト Nexus Card デポジット型クレジットカード新規申込はこちら
デポジットの増額が可能で融通が利く
また、デポジットすると、カードを解約しない限り引き出すことができないので、預金感覚でデポジット、いわゆる限度額の増額をしている方もいらっしゃいます。
デポジット型ライフカードは限度額を引き上げられないため、増額できるのはNexus Cardの大きな魅力の一つです。また、Nexus Cardの審査に10万円で通過したけれども、手元にお金がない時は、最低5万円の保証金を預ければカードは利用できますし、後日、1万円単位で追加入金することも可能です。
ただ、散在してしまったり不正利用の可能性を考えると、全てが水の泡になるので、明細書のチェックを頻繁に行いつつ、しっかりとした資金管理のできる方は実践してみる価値があると思います。
公式サイト デポジット型クレジットカード【Nexus Card】
ポイントが貯まる(200円につき1ポイント)
最近は、デポジット型のクレジットカード以外にもメルペイスマート払いやFamipay翌月払い等、過去に金融事故を起こした方でも利用できる後払いのサービスが増えてきました。
ただ、それらは買い物したからといってポイント還元があるわけではないのが難点です。
一方で、Nexus Cardは200円につき1円分のポイントを獲得でき、500ポイント単位でデジコのデジタルギフト券との交換が可能です。デジコのデジタルギフトはamazonギフト券やapp store &iTunesコード、paypayとも交換できるので利用に困ることはほぼないと思います。
確かに還元率0.5%という数字は決して高いとは言えませんが、金融事故を起こした方がポイント還元のあるクレジットカードを持てると考えると、そのありがたみは大きいのではないでしょうか?
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3Dセキュアへ対応を開始
3Dセキュアとは、事前に設定したパスワードを決済時に入力することで、不正利用の被害を未然に防ぐことができるサービスです。
利用者からの信頼度が圧倒的に高くなるので電子マネー(モバイルSUICA等)やネットショップ等、導入する店舗が増えています。「3Dセキュア」に対応していないクレジットカードもありますが、Nexus Cardは、2021年9月17日より3Dセキュアへの対応を開始。
常にサービス向上を目指すその姿勢は評価に値すると思います。
デメリット
利用可能額がWebで確認できない
クレジットカードで決済できる金額を利用可能額と呼びます。
Nexus Cardは、この利用可能額をWeb上で確認することができないので、コールセンターに連絡するか自身で管理をしておく必要があります。
利用可能額なんて大体わかるだろ。
と思うでしょうが、人間の記憶力なんて、そう当てになるものではありませんし・・・店舗の売り上げ計上が遅れて締め日や支払日がずれると計算が煩雑になります。
もちろん限度額の大きいクレジットカードなら、それでも問題はないのですが、Nexus Cardはデポジット型。普通に考えると限度額は少なくなりがちですし、残りいくら使えるか計算しながらその枠内で決済をする必要があると考えると、誰がどう考えても管理し辛くなりますよね。
applepayやタッチ決済に非対応
Nexus Cardはタッチ決済に非対応です。
タッチ決済に対応していれば、カードを店員に渡したり読み取らせる必要が無いため、セキュリティ面や決済時の手間を省くことができます。それに非対応となるとデメリットと言わざるおえないですね。
ただ、Nexus CardからTOYOTA Walletにチャージして使用すると全国に150万ヵ所以上あるiD加盟店でタッチ決済が使えるようになります。
今やクレジットカードの還元率を上げるために、QRコード決済や電子マネーへチャージして買い物するのは、珍しくありません。よって、下記のようなルートでチャージを繰り返すことで、タッチ決済が利用できるのはもちろん、ポイント還元率も大幅に上げることができます。
還元率1.7%=【Nexus Card】(0.5%)⇒【Kyash Card】(0.2%)⇒トヨタウォレット(1%)
ETCカードが発行できない
普通のクレジットカードを持っていれば至極当然のETCカードですが、金融事故を過去に起こした方からするとハードルが高いです。Nexus Cardは発行していませんので、同じく保証金は必要になりますが、ETCパーソナルカードの併用を検討してみてはいかがでしょうか?
デポジット型ライフカードも選択肢の一つにはなりますが、下記のように年会費が高額です。
年会費 | カード種別 |
---|---|
5,500円~ | デポジット型ライフカード |
2,632円 | ETCパーソナルカード+Nexus Card |
※ETCパソカの年会費は1,257円、Nexus Cardの年会費は1,375円です。 |
勿論、デポジット型ライフカードには、Nexus Cardにはないメリットがありますが、ETCカードだけは外せないという方ならETCパソカとの併用が圧倒的にお薦めです。
スマホ代金を含む月額料金の決済ができない?
今や私たちの暮らしに無くてはならない物「No.1」と言ってもよいスマートフォンですが、本体代金が高額な為、支払い方法を割賦契約にする方が多いと思います。
月額料金に含めた形で本体代金を支払えば、クレジットカードの分割払いのように手数料がかからないのでメリットが大きいですね。
ですが、Nexus Cardではスマホ本体の割賦契約をできない可能性が大いにあります。なぜなら、Nexus Cardの限度額は、デポジットと同額になる為、保証金がスマホの「端末代金+月額料金」を上回らなければ、Nexus Cardでの決済ができないから・・・
例えば、月々のスマホの通信料金が1万円として、端末代金が12万円(24回払い)だった場合には、最低でも13万円以上の限度額が必要になってきます。
利用限度額を15万円とすると、月額料金(スマホの端末代金)を支払うたびに下記のように利用可能額が変化していきます。
返済 | 月額料金 (内スマホ代金) | 利用可能額 |
---|---|---|
0ヵ月目 | ー | 2万円 (15万-13万円) |
1ヵ月目 | 1.5万円 (残額11.5万円) | 2.5万円 (2+0.5万円) |
2ヵ月目 | 1.5万円 (残額11万円) | 3万円 (2.5+0.5万円) |
3ヵ月目 | 1.5万円 (残額10.5万円) | 3.5万円 (3+0.5万円) |
4ヵ月目 | 1.5万円 (残額10万円) | 4万円 (3.5+0.5万円) |
5ヵ月目 | 1.5万円 (残額9.5万円) | 4.5万円 (4+0.5万円) |
・ ・ ・ | ・ ・ ・ | ・ ・ ・ |
ただ、あくまでも一例で全てのキャリアがそうとは限りませんし、限度額(デポジット額)が十分にあるからと言って、Nexus Cardで決済できない場合もあります。
どちらにしても、保証金として端末代金以上をデポジットする必要があるのでNexsus Cardで端末代金を含んだスマートフォンの月額料金を決済するハードルは従来のカードに比べて高くなるでしょう。
クレジットヒストリーをNexus Cardで作ろう!
以上、Nexus Cardの評判やメリット・デメリットについてまとめてみました。
公式サイト デポジット型クレジットカード【Nexus Card】
メリット | デメリット |
---|---|
・過去に金融事故を起こしていてもクレジットカードを作れる ・デポジットの増額が可能で融通が利く ・200円につき1ポイントの還元がある ・3Dセキュアに対応 ・限度額の増額ができるので預金感覚でデポジット可 | ・利用可能枠がWebで確認できない ・applepayやタッチ決済に非対応 ・ETCカードが発行できない ・スマホ代金を含む月額料金の決済ができない場合がある |
デメリットは、ETCカードやタッチ決済に非対応の面や保証金が必要なため、限度額が低くなりがちな点です。
ですが、そもそも通常のクレジットカードを持てない方向けのサービスなので、従来のカードと同じスペックを求めるのは虫が良すぎます。それでも、3Dセキュアへの対応や、Web明細サービス等、大幅な改善で今後のバージョンアップに期待が持てそうです。
また、過去に金融事故を起こした方は、それを恥ずかしいと思い周りに打ち明けることも少ないと思いますが、実際は同じような方がたくさんいらっしゃいます。
かくいう私もその一人です。
そういった方々に対し、すこぶる評判の高いコールセンターのサポートを受けつつ、最終的には還元率の高いクレジットカードを持てるチャンスを与えてくれているような気がします。
快適なキャッシュレスライフを送るために、まずはNexus Cardでしっかりとしたクレジットヒストリーを作って目標達成を目指してみてはいかがですか?
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