メルペイスマート払いは、利用限度枠内で決済した金額を後払いにできる方法です。そして、2022年11月にメルペイスマート払いの利用限度枠内でショッピングができるメルカードの発行が開始されました。
よって、メルペイスマート払い(あと払い)と、メルカードの利用限度枠は共通です。
これにより、下記加盟店で利用が可能になり、更に高額なポイント還元を受けることができるようになりました。
メルカード有 | メルカード無 (メルペイスマート払いのみ) |
|
---|---|---|
メルペイ加盟店 | 1.0% | 0% |
iD加盟店 | 1.0% | 0% |
メルカリ | 1.0~4.0% | 0% |
MasterCard加盟店 (オンラインのみ) | 1.0% | 0% |
JCB加盟店 | 1.0% | 利用不可 |
※メルカード所有者に限り、毎月8日は上記還元率に+8%が付与(上限300ポイント)されます。 |
しかしながら、当然のごとく使用する人によって利用できる金額が異なります。
では、メルカードやメルペイスマート払い(あと払い)の利用限度額はいくらで、増枠するにはどうすればよいのか?そして万が一、延滞して枠が引き下げられた時の対処法はあるのか?
この記事ではまとめます。
利用限度枠の仕組み
メルカード及び、メルペイスマート払い(あと払い)の利用限度枠は、1日や1ヶ月等の期間で設定されているのではなく、通算期間で使える合計の金額です。
「利用限度枠」-「すでに使った金額」=「使える金額」
例えば、利用限度枠が30万円とすると、、、
利用・清算履歴 | すでに使った金額 | 使える金額 | |
---|---|---|---|
3月 | 15日に5万円使用 | 5万円 | 25万円 (30-5万円) |
4月 | 10日に3万円使用 | 8万円 (5+3万円) | 22万円 (30-8万円) |
20日に4万円使用 | 12万円 (8+4万円) | 18万円 (30-12万円) |
|
30日に5万円清算 | 7万円 (12-5万円) | 23万円 (30-7万円) |
|
5月 | 7日に6万円使用 | 13万円 (7+6万円) | 17万円 (30-13万円) |
31日に7万円清算 | 6万円 (13-7万円) | 24万円 (30-6万円) |
尚、メルペイ加盟店・iD加盟店・JCB加盟店・メルカリでの利用だと利用残高が別々になると思っている方がいるようですが、そうではありません。
メルペイスマート払い及び、メルカードの利用限度枠は共通です。
よって、メルペイや「iD」・メルカードやメルカリでの支払いは全て「あと払い利用枠」内でしか利用はできないので注意が必要です。
利用履歴 | すでに使った金額 | 使える金額 | 獲得ポイント | |
---|---|---|---|---|
11月1日 | メルペイ加盟店で1万円決済 | 1万円 | 29万円 | 0pt |
11月2日 | iD加盟店(メルペイ紐付け済)で2万円決済 | 3万円 | 27万円 | 0pt |
11月3日 | メルカリで3万円決済 | 6万円 | 24万円 | 0pt |
11月15日 | メルカード発行 | ー | ー | ー |
11月21日 | JCB加盟店で1万円決済 | 7万円 | 23万円 | 100pt |
11月22日 | メルペイ加盟店で2万円決済 | 9万円 | 21万円 | 200pt |
11月23日 | iD加盟店(メルペイ紐付け済)で2万円決済 | 11万円 | 19万円 | 200pt |
11月25日 | メルカリで3万円決済 | 14万円 | 16万円 | 300pt |
利用上限金額の変更方法
メルカード及び、メルペイスマート払い(あと払い)の限度額には下記2種類があります。
「1. 利用限度枠」は個人では変えられませんが、「2. 利用上限金額」は使い過ぎを防止する為に、1万円単位でいつでも切り替えることができます。切り替え方法は、、、
ただ、切り替える度にアプリ内にメッセージが届くので、頻繁に行うとメルペイに警戒される可能性があります。
最初の利用限度枠はいくら?最高は50万円?
私の場合、最初の利用限度枠は5,000円でした。それから、下記のように期間内の返済とメルカリで取引をすることで25万円まで限度額が上がり、定額払いの審査と同時に30万円まで上がりました。
2024年1月現在、私の利用限度枠は50万円です。
利用限度枠 | 良い評価数 | 悪い評価数 | |
---|---|---|---|
2020年12月 | 5千円 | ~25 | 0 |
2021年1月 | 1万円 | 1 | 0 |
2021年2月 | 3万円 | 0 | 0 |
2021年3月 | 3万円 | 2 | 0 |
2021年4月 | 5万円 | 0 | 0 |
2021年5月 | 10万円 | 1 | 0 |
2021年6月 | 10万円 | 2 | 0 |
2021年7月 | 25万円 | 0 | 0 |
2021年8月 | 25万円 | 2 | 0 |
2021年10月 | 30万円 | 0 | 0 |
2022年10月 | 38万円 | 0 | 0 |
清算を早め(月末期限だが月初等)に行うことで、利用限度枠が増えやすくなるという話もありますが、私は毎月25日~月末の間に支払っており、お世辞にも早いとは言えないので、清算時期はあまり関係ないように思います。
利用限度枠が増えるタイミングは?
そして、利用限度枠が変更になるタイミングは毎月1日です。
利用限度枠は、メルペイスマート払い(あと払い)の使用履歴やメルカリ内の取引履歴に影響されていると言われますが、私もそれには覚えがあります。実際、取引後に高評価を受けると翌月に限度枠が上がることが多いです。
後、私の特徴としてはとにかく発送が早い事です。発送日の目安は「2~3日」としていますが、実際は売れた数時間後、遅くても翌日には必ず発送しています。もしかすると、その点も限度額に考慮されているのかもしれませんね。
では、実際にどんな時に利用限度枠が変更になったのか、利用者の状況を簡単にまとめてみると、、、
1年くらい延滞しないで使えば限度額は25万円くらいにはなる。
40万円のバイクをメルカリで売ったら、20万円で暫く停滞していた利用可能枠が、25万円に上がったから、金額も関係があるかもしれない。
滞納や現金化とかメルカリ内の問題は一切ないのに、2度ほど月半ばごろに突然枠が減ったこともあった。基本的に月初めに上がる事が多いけど、メルペイの枠変動のタイミングがいまいち分からない。
一旦、メルペイに自腹でチャージしてから高額な買い物を何度かすると、枠は上がるの早い気がする。
清算してからすぐに使うと利用可能枠が上がらない気がする。
5月に定額払いの審査通過して2万円からスタート。6月、7月と期日までにしっかりと返済するも利用可能枠が上がってない。一気に返済かもっと取引しないとダメなのか。
定額払いのAI審査は最初は甘いけど、色々と規制が多い。枠が上がり天井に張り付くと急に減枠されたりして結果、返済専用になってしまう。
本人確認無しで1年間使い続けたら枠が20万円になり、本人確認後に定額払いの審査通過したら枠が30万円に上がった。
4月下旬に契約して、6月に15万円・7月に30万円まで増枠された。
定額払いの審査は一瞬で否決したけど、利用可能枠が15万円から25万円まで上がっていた。よくわからないシステムだな。
定額払いを利用後に減枠?
ただ、定額払いを使用し始めた後、延滞をしていないにも関わらず利用限度枠が減ったという声も見かけました。
2万円使って定額にして、5千円を先月口座振替で返済。5千円の枠が戻り、返済が終わるまで使用していなかったのだが、今見ると利用可能枠が100円まで下がってる。
利用可能枠2万円で、メルカリにて15,000円の商品を落札し残り5千円はコンビニで使った。1度引き落としが掛かり利用可能枠が5.000円ぐらい戻ってきたけど、月末にAmazonで3,000円ぐらいの買い物をバーチャルカードで支払ったら、翌月には利用可能枠が「0」で、上限金額も100円に下がっていた。
メルペイは、現金化だと運営側のAIが判断すると、利用可能枠が100円に下がるか利用停止にされるから現金化は考えない方がよい。
定額払いの審査は数分、人によっては数秒で終わる場合があるので、実際に定額払いを使用した後にメルペイが厳正な与信審査を行い、減枠している可能性も考えられますね。
CICを見ると途上与信を年に数回実施している
また、実際にCICで信用情報を開示してみると、メルペイは与信審査を年に数回実施していることが分かります。
他社で延滞等の履歴があれば、限度額が大きく下げられる可能性もあるので、できる限り支払いが滞らないようにしましょう。
滞納したら下がる?利用限度枠が復活するタイミングは?
また、当然のことながらメルカードやメルペイスマート払い(あと払い)の清算日を過ぎて延滞してしまうと、利用限度枠が100円等、大幅に下がる可能性があります。そして、一度落ちてしまった信用を取り戻すのは困難で、枠はなかなか戻りません。
利用者の声を簡単にまとめてみると、、、
利用可能枠はずっと15万円だったのに、1日返済が遅れただけで利用停止になった。
一度滞納したらいつまで経っても利用可能枠が3万円以上に戻らない。
過去一度遅延しただけで、何年も使い続けてるのに利用可能枠が3万円以上にならない。
15万円を1年半滞納後なんとか支払って、3ヵ月で15,000円まで利用可能枠が上がった。だけど、今月10分遅れで支払いを行うと枠が100円に下がった。
1日支払い遅れただけで利用可能枠が25万円から3万円まで下がった。
利用可能枠が25万円だったけど、1度支払いが遅れてからから10万円→8万円→10万円と行ったり来たりで、延滞前には戻らない。
4ヶ月滞納した後、利用可能枠が100円のままだったけど、なんとか支払ってから3ヶ月経過すると枠が25,000円まで上がった。
一度滞納したけど支払ってから3ヶ月くらいで20万円に戻った。
5月末清算期限の20万円を延滞したら、6月は100円枠に激減。6月になんとか返済して7月は1万円に利用可能枠が戻った。1ヶ月で100円からは復帰してる。
1万円を1年以上滞納してるのに15,000円の枠のままだった。利用停止だったけど、清算したら15,000円に回復して定額払いの審査も通過した。
利用可能枠100円になってから3ヵ月で25,000円まで戻った。
月が変わってすぐ払ったが滞納を2回して、20万円から10万円まで利用可能枠が下がったけど、3ヶ月程で20万円に戻った。そこから定額払い申し込んだら審査通過と同じタイミングで25万円に上がって、それから2、3ヵ月で30万円になった。
そして滞納が続けば、延滞事務手数料や遅延損害金が発生してしまう可能性があるので、なるべくなら清算日前にしっかりと支払うようにしましょう。
利用限度枠を下げない為には?
一昔前なら、異動情報や延滞情報(俗に言うブラックリスト)が信用情報機関に掲載されている方は、クレジットカードのような翌月に残高を後払いする方法を利用することは、ほぼ不可能でした。
ですが今は、メルペイスマート払いやFamiPay翌月払いといった「後払いサービス」が増えてきました。これらの企業はクレジットカードを作れない層もターゲットにしています。
よって、CIC等の信用情報機関に確認しているとはいえ、独自の審査基準が大きく影響している為か、金融事故を起こしている方でも審査通過する場合もあります。
その反面、一度でもメルペイの意向に沿えないような使い方をしてしまうと、利用限度枠が激減してしやすい傾向にあるので、限度枠を下げない為には、とにかく
が重要です。そして、延滞しないに越したことはありませんが、万が一清算期限を過ぎてしまったら、
を実施することで、延滞前とはいかずとも枠が少しずつ戻ってくる可能性があります。
メルペイ自体の加盟店は、お世辞にも多いとは言えませんが、「iD」に紐づけ設定することで、格段に利用できる店舗が増えますし、更に、メルカードの審査に通過すれば、JCB加盟店でも利用ができるようになります。
そう考えると、「俗に言うブラックリスト」の方でも利用限度枠さえ上がれば、クレジットカードと変わらない支払いができるわけです。
メルペイスマート払い(あと払い)を利用される方。
しっかりとした使用履歴を作り限度枠を引き上げて、快適なキャッシュレスライフを目指してみてはいかがですか?
コメント
参考になりました
コメントありがとうございます。
記事書いてよかったです。