リボ払いは、毎月の支払い金額を一定に保てるため、計画的な返済が可能な支払い方法です。反面、支払いを先送りにする分、手数料が発生してしまいます。
また、楽天カードのリボ払いは毎月の請求金額がかなり低くなるよう設定されており、気がつけば、、、
残高が雪だるま式に増えた・・・
てな事になりかねません。
それだけ、リボ払いはリスクのある支払い方法なんです。だから、リボ払いをするなら必ず仕組みをしっかりと理解したうえで利用するようにしましょう。
ということで、この記事では楽天カードのリボ払いの仕組みや請求金額の決まり方。そして、自動リボとの違いについて徹底的にまとめます。
割賦枠がなければ増枠審査が必要
まず、大前提としてリボ払いをするには、割賦枠という分割・リボ払い専用の枠が必要になります。
楽天カードの割賦枠は上記のように、1回払いの内枠として設定されます。
例えば上記表のように、リボ払いの限度額50万円のうち10万円しか使っていなくても、1回払いで70万円を利用しているのでカード決済できる利用可能額は20万円となります。
また、割賦枠は楽天カード利用開始から付帯されている方と付帯されていない方がいます。後者の場合、リボ払いを利用するには増枠の審査が必要になります。また、
割賦枠が足りない。
という場合には、1回払いと割賦枠の増枠を同時に申し込みをしなければなりません。
◆参考記事
リボ払いの利用方法は?
リボ払いを利用するには以下3つの方法があります。
一般的なのは、「①の店頭でリボ払いと申告」ですね。しかしながら、買い物するときに
リボ払いでお願いします・・・
って言うのは私も経験ありますが恥ずかしいですよね・・・更に、その店舗がリボ払い対象外と知らずに申告したら、個人的に恥ずかしさは3割増しです。
よって、その恥ずかしさを回避する為に、1回払いの全てがリボ払いになる自動リボを利用される方や、1回払いの買い物をあとからリボ払いに変更される方が多くなります。そして、高い手数料の割に安い月々の支払いを続けた結果、感覚は次第に麻痺していき雪だるま式に借金が増えてしまうんですね。カード会社の、、、
元本返済を少なくして返済回数を増やし、手数料を多く支払ってもらおう。
という魂胆にハマってしまう人が多いわけです。
では、請求金額は一体どうやって決まるのでしょうか?
請求金額や手数料はどうやって決まる?
リボ払いの請求金額は以下の3つで決まります。
- 利用残高
- 支払いコース
- 手数料
尚、分割払いなど、リボ払い以外の残高がある場合は、以下のように別々に請求されることになります。
合計請求金額:12万円 | |
---|---|
1回払い | 10万円 |
分割払い | 1万円 |
リボ払い | 1万円 |
※分割・リボ払いの手数料は考慮していません。 |
利用残高
リボ払いには以下の3つの方法があることは説明しました。
- 店頭でリボ払いと申告
- 自動リボ
- あとからリボ払い
①は自動リボを設定しておらず、店頭でリボ払いと申告した金額。
②は、1回払いで支払った金額。
③は、自動リボを設定しておらず、1回払いやボーナス一括払いで購入したものを後からリボ払いに変更した時に利用残高として計上されます。
ただし、1回払いの枠と割賦枠の限度額が違う場合に、割賦枠を超過するとリボ払いではなく1回払いの残高として計上されてしまい、請求金額が高額になるので注意が必要です。例えば以下の状況で、、、
3月9日に自動リボで15万円ショッピングを行ったとします。すると、リボ払いの利用可能額は10万円しかないので、1回払いの残高として計上されてしまうんです。
結果、4月27日の支払いは、、、
- リボ払いの支払い⇒1万円+手数料
- 1回払いの支払い⇒15万円
- 合計⇒16万円+手数料
となってしまいます。
このような事態に陥り支払いができない時は、決済後のキャンセルか、割賦枠の増枠手続きを行いましょう。ただ、どちらも手続きのタイミングによっては間に合わない可能性があります。結果、遅延となりご自身の信用情報に傷をつけてしまうことになりかねません。
そうなることを防ぐためにも、クレジットカードの利用状況の確認はマメに行うことを強くお薦めします。
◆参考記事
支払いコース(ミニマムペイメント)
リボ払いの支払いコースは、ご自身で金額を設定しない限り以下の金額が適用されます。尚、近年楽天カードに加入した方とそれ以外の方では適用される支払いコースが違います。
近年契約 | 近年以外に契約 | ||
---|---|---|---|
リボ残高 | 支払いコース | リボ残高 | 支払いコース |
~20万円 | 3,000円 | ~20万円 | 5,000円 |
20~25万円 | 4,000円 | 20万円~ | 10,000円 |
25~30万円 | 5,000円 | ー | ー |
30~35万円 | 6,000円 | ー | ー |
35~40万円 | 7,000円 | ー | ー |
40~45万円 | 8,000円 | ー | ー |
45~50万円 | 9,000円 | ー | ー |
50~55万円 | 10,000円 | ー | ー |
55~60万円 | 11,000円 | ー | ー |
60~65万円 | 12,000円 | ー | ー |
65~70万円 | 13,000円 | ー | ー |
70~75万円 | 14,000円 | ー | ー |
75~80万円 | 15,000円 | ー | ー |
80~85万円 | 16,000円 | ー | ー |
85~90万円 | 17,000円 | ー | ー |
90~95万円 | 18,000円 | ー | ー |
95~100万円 | 19,000円 | ー | ー |
※ご自身で支払いコースを設定する場合は、近年契約なら3,000円から。近年以外に契約された方なら5,000円から1,000円単位で割賦枠の限度額まで設定できます。 |
また、利用残高が20万円を超えると7,000円に設定していても自動的に1万円のコースが適用される等、残高スライド定額リボルビング方式が優先される場面もあるので注意が必要です。
この支払いコースに手数料を加えた金額がリボ払いの請求金額になるわけです。
①エムアイカード/セゾンカード等 | ②楽天カード/三井住友カード等 | |
---|---|---|
支払いコース | 3万円 | 3万円 |
手数料 (元本返済) | 360円 (19,640円) | 360円 (3万円) |
請求金額 | 30,000円 | 30,360円 |
※①は支払いコースに手数料を含めるWithin方式です。 ※②は支払いコースとは別に手数料を計上するWithout方式です。 |
では、次に手数料の計算方法を説明します。
手数料
ショッピングリボの手数料は実質年率15.0%です。
計算方法は、、、、
となります。
実際に、最低が5,000円のコースでご自身で支払いコースを設定せずに計算すると手数料や支払い期間は以下のようになります。
利用残高 | 総支払額 | 総手数料 | 支払期間 |
---|---|---|---|
10万円 | 113,120円 | 13,120円 | 20ヵ月 |
20万円 | 251,240円 | 51,240円 | 40ヵ月 |
30万円 | 383,115円 | 83,115円 | 50ヵ月 |
40万円 | 527,490円 | 127,490円 | 60ヵ月 |
50万円 | 684,365円 | 184,365円 | 70ヵ月 |
100万円 | 1,656,240円 | 656,240円 | 120ヵ月 |
※手数料や支払期間は、楽天カードの返済シュミレーションで計算しています。 ※支払いコースの最低が5,000円の場合で計算しています。 |
上記は1度利用したきりで、その後は全くリボ払いをしていない場合の手数料と支払い期間です。これだけでも返済のハードルは高いのに、リボ払いを繰り返していたら返済なんていつになるか見当も付きません。
そして更に、その状況に拍車をかけるのが自動リボです。
◆参考記事
自動リボとの違いは?
自動リボは、通常のリボ払いと以下の点が違います。
- 買い物時の申告が不要
- 1回払いとの併用不可
買い物時の申告が不要で尚且つ、1回払いが全てリボ払いの残高として計上されてしまうと、どんどん借金が増えるのは目に見えていますよね。だから、、、
自動リボだけは利用すべきではありません。
ですが、生きていれば誰しもお金が足りなくなる時って訪れるものです。リボ払いを利用するのは、その時だけに留め、、、
余裕ができたら早めに返済をする。
という決意を忘れないうちに早めの返済を心掛けましょう。
◆参考記事
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